豆知識・お役立ち情報
電子部品は非常にデリケートなため、適切な梱包で品質を保護するとともに、運搬時の衝撃から電子部品を守る緩衝材を用いなくてはなりません。 電子部品を扱う業者はもちろんのこと、電子部品を発送することが多い方も、電子部品の適切な梱包方法や緩衝材について知っておきましょう。
電子部品の梱包方法
電子部品は非常に脆くて壊れやすいため、取扱いに気を付けなければなりません。輸送時の取扱いはもちろん、電子部品に適していない梱包材を使うと品質不良が発生する恐れもあるため注意が必要です。
電子部品の梱包のポイントとなるのが、「静電気対策」や「酸化防止」、「品質保護包装」です。
静電気対策
半導体製品や電子機器は静電気に弱いため、電子部品を衝撃から守る役割だけでなく、静電気からも電子部品を守る役割を果たす緩衝材を選ぶのがポイントです。静電気によって電子部品が熱破壊(静電破壊)されることもありますので、電子部品には静電防止タイプの梱包材が必須です。
酸化防止
電子部品に使用されている鉄や銅などが酸化すると性能が損なわれる恐れがあるため、酸化防止タイプの梱包材を選ぶことも大切です。
特殊フィルムで酸化防止する保護包装を用いても良いですし、梱包する際に酸化防止剤を同封しても良いでしょう。
品質保護包装
電子部品は傷や湿気、光などによって少しでも品質が損なわれると電子部品としての役割を果たさなくなるため、品質を保護するための梱包が必要です。
静電気や湿気、光、チリなどを遮断するような包装をすることで、品質を保護することができます。
おすすめの緩衝材
部品トレー
プラスチック素材でできた部品トレーは、電子部品の緩衝材、運搬資材としても使用することができます。電子部品の用途やサイズに合わせたトレーを短期間で成形できるのが魅力です。帯電、導電など素材も選べますので、デリケートな電子部品にも安心です。
キャリアテープ
キャリアテープとは、半導体や電子部品を搬送・保管するためのテープです。紙やポリスチレン樹脂のテープ状のシートに電子部品を埋め込んで搬送します。素材は導電タイプ、帯電防止タイプなどから選ぶことができます。小型な電子部品はキャリアテープを検討してみても良いですね。
品質保持包装
品質保持包装を用いれば、電子部品の品質を保つことができます。
包装容器内の空気を抜いて真空状態にする「真空包装」、脱酸素剤を同封して包装する「脱酸素剤封入包装」など様々な方法がありますので、電子部品の用途にあったものを選ぶようにしましょう。
まとめ
電子部品は保管時や運搬時に品質が損なわれやすいものですが、適切な梱包方法、緩衝材を用いれば、しっかりと品質を保持して受取人に届けることができます。
電子部品の用途やサイズなどによって最適な梱包方法、緩衝材などが異なりますので、まずはメーカーに相談してみてくださいね。
ジャパン・プラスでは、電子部品に最適な梱包資材、梱包方法をご提案します。
全商品オーダー可能で、お客様のニーズと予算に合わせて製作可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。