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包装にブリスターパックを使うメリット・デメリットとは?
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包装にブリスターパックを使うメリット・デメリットとは?

小売店などの店頭でよく見かけるブリスターパック。
ここでは、ブリスターパックのメリットやデメリット、主な用途、業者に見積もりを依頼する際の注意点などについて詳しく解説しています。

ブリスターパックの用途とメリット・デメリット

ブリスターパックの主な用途、メリット・デメリットなどについてご紹介します。

ブリスターパックの主な用途

ブリスターパックの大きな特徴のひとつが、パッケージの透明性。
箱や缶による包装とは異なりパッケージを開けずに商品自体の外観を確認できるので、その特徴が販促に活かされる商品であれば、基本的にはどのような用途にも適しています。
小売店などでよく見かける用途としては、化粧品や水まわり品、医薬品、文具、歯ブラシ、おもちゃ、工具、部品類、電池など。
プラスチックはやや硬質なので、販促だけではなく商品保護の目的にも有効です。

ブリスターパックの主なメリット

パッケージが透明で中身の商品が目立つため、消費者の購買判断に役立ったり、購買意欲の向上につながったりする点が大きなメリットです。
ブリスターパックのタイプによっては商品を立てたりフック掛けしたりもできるため、陳列のバラエティも広がります。
他にも、輸送や保管、陳列時における商品破損リスクを抑えられる点、水分からの商品を保護できる点、箱や瓶・缶などによるパッケージよりも低コストな点などがメリットとして挙げられるでしょう。

ブリスターパックの主なデメリット

素材がプラスチックである以上、熱に弱い点はブリスターパックのデメリットです。
誤って火の近くに商品を寄せた場合、あっという間にブリスターパックの形状が変化してしまいます。
冬場などには表面に静電気がたまりやすくなるため、ホコリが付着しやすいこともデメリットのひとつとなるでしょう。
また、プラスチック廃棄物に関連した地球温暖化や海洋汚染、資源枯渇などの環境問題もブリスターパックを含めたプラスチック製品のデメリットだと理解しておきましょう。
ブリスターパックを自社商品に使用する場合には、消費者に対してリサイクルに関する啓蒙をすることが大切です。

ブリスターパックの見積もりを依頼するときの注意点

業者へブリスターパックの見積もりを依頼する際には、依頼の前提としてブリスターパックの基本的な知識を理解しておく必要があります。
その上で、以下でご紹介する3点に注意して見積もりを依頼してみましょう。

パッケージする商品の詳細を伝える

業者が適切なブリスターパックを検討・提案する上で、「何をパッケージするのか」という情報は大前提となります。
商品のジャンルはもちろんのこと、材料や形状、重量、図面、商品写真など、可能な限り詳細に商品に関する情報を伝えるようにしましょう。
見積もり依頼とあわせ、サンプル商品を送付しておくことも有効です。

ブリスターパックの仕様に関する希望を伝える

ブリスターパックの仕様に関する希望があれば、もれなくすべて伝えましょう。
例えば、ブリスターパックのサイズ、材料、強度、台紙の大きさなどです。
想定される陳列方法も伝えておけば、業者の視点から仕様に関するアドバイスも受けられるでしょう。

商品の梱包・輸送・保管方法を伝える

梱包方法や輸送方法、保管方法などにより、選ぶべきブリスターパックは違ってきます。
すでに梱包・輸送・保管の方法が決まっているのでしたら、それらもあわせて業者へ伝えておくようにしましょう。

ブリスターパックに使われる主な素材

ブリスターパックに使われている主な素材は、「PET(ポリエチレン テレフタレート)」と「PVC(ポリ塩化ビニール)」です。
それぞれの特徴を確認してみましょう。

PET(ポリエチレン テレフタレート)

PET(ポリエチレン テレフタレート)は、ペットボトルに使用されていることで知られている素材。透明性、耐薬品性、再生性の高さが特徴です。
ブリスターパックやペットボトルの他にもケーキやフルーツ、惣菜などの容器、醤油などのボトルなどとして広く用いられています。

PVC(ポリ塩化ビニール)

一般的に「塩ビ」という呼称で知られている素材です。
透明性や耐薬品性の高さが特徴で、ブリスターパックの他、水道管や雨どい、ホース、ラップ、サッシなど、様々な用途に使われています。
低温で燃やすと有害物質を生じる恐れがあることから、一部の国では使用に制限があります(日本では使用制限なし)。

ブリスターパックとは

ブリスターパックとは、商品の形や大きさにあわせて成型された透明プラスチックによるパッケージのことです。
歯ブラシ、化粧品、おもちゃ、接着剤、医薬品、工具など、様々な商品のパッケージ方式として定着しています。
ブリスターパックの「ブリスター」とは、英語で「水ぶくれ」という意味。
平面に突如として現れる商品形状の隆起は、まさに「水ぶくれ」のイメージと近いかもしれません。

ブリスターパックの成型プロセスには金型が必要ですが、金型は比較的低コストで製造できます。
そのため、小ロット・多品種の商品が対象でもブリスターパック全体の製造コストは意外にリーズナブル。商品のPR効果も高い包装方法であることから、多くの業界で広く利用されています。

ブリスタートレイについて

ブリスターパックに関連し、ブリスタートレイと呼ばれる製品があります。
ブリスタートレイとは、ブリスターパックの原理・成型方法を応用して作ったトレイのことです。
プラスチックシートを商品の形状にあわせてブリスター加工し、その上に商品を配置して全体を箱などで覆います。
ブリスタートレイは、雑貨や工業製品などの他、観光地のお菓子のトレイとしてもよく見かけます。

ブリスターパックの製造方法

ブリスターパックの製造方法は次の通りです。
1. プラスチックシートを加熱して軟化させる
2. 軟化したプラスチックシートと金型をあわせる
3. プラスチックシートと金型の隙間から空気を抜く(真空成型)
4. プラスチックシートを冷やして硬化させ、金型から離す
5. トムソン抜きにより成型品の余分な部分を切り抜く(トリミング)
6. 必要に応じて熱圧着や折り曲げ加工を行う

 

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