豆知識・お役立ち情報
花束やブーケを宅配便で届ける必要があるときには、花びらや葉が傷んでしまわないように梱包をして発送することが大切です。花びらに折れ目が付いてしまうと、傷が残って茶色く変色してしまうことになります。また正しく梱包されていないと、茎が折れてしまったりつぼみが花首から先が取れてしまったりすることもあります。
そのようなことを避けるためには大切な花束やブーケを宅配便で届ける必要があるときには、配送中に傷をつけたり折れてしまったりしないように梱包しなくてはなりません。
梱包の際にはサイズに注意!
まずは、贈りたい花束やブーケが入るサイズのダンボール箱を用意しておきますが、このとき箱のサイズには注意をする必要があります。というのも十分な大きさがないと箱の内側に花束やブーケが当たってしまい、花を傷めることにつながるからです。直径と高さが大体同じくらいの生花で作られている丸い形状のブーケの場合は、ダンボール箱の中に立てて入れるようにします。
ブーケの側面や上面が箱に当たらないような十分なサイズの箱に入れますが、できれば花用として売られているパッド付の箱を選ぶとよいでしょう。パッドはダンボール箱にセットして使用するもので、中央に穴が開いているので花束の持ち手や鉢、フラワーアレンジメントの容器を設置すると多少の揺れでは動かない仕組みになっているものです。これが付いているダンボール箱は固定方法が簡単であるため、花を輸送する必要がある時にはおすすめです。
パッドの穴よりもブーケの持ち手のサイズが小さい場合には、そのままでは輸送中にブーケが動いてしまい花が傷む危険があります。そのためブーケをラッピングするときに緩衝材代わりとなるような資材を使用して包んだり、もしくはラッピング後にプチプチと言われるような緩衝材や紙製の緩衝材で持ち手の部分を覆ってサイズの調整をすることをおすすめします。
ブーケよりも丈の長い花束を宅配便で届けるときにも、同じように十分な大きさの花用のダンボール箱を使用して発送しましょう。横置き型の箱も売られていますが、縦型のものでもかまいません。どちらの場合も輸送中に動かないようにしっかりと固定して発送することが大切です。
もしパッド付きのダンボールが手に入らないという場合には、丸めた新聞紙を詰めて、持ち手の部分が動かないようにしっかりと止めたり、ダンボールの板を箱のサイズに合わせてカットして自作するという方法もあります。丈が長めの花束の固定方法についてですが、花用のパッド付のダンボール箱を使用したとしても高さがあるため、そのままでは動きやすいということもあるかもしれません。そのような場合には、紙製の花用の包装紙をラッピングをした花束の上から軽く巻き、ダンボール箱の内側にテープを使用して留めることも併用することで動きを少なくさせるという方法も可能です。
ただしこれはラッピングの形状によってできる場合と出来ない場合があるので、可能であれば使用するのが良いでしょう。この場合には花束を締め付けないように、ゆるく紙を巻くことがポイントになります。
花束やブーケのラッピングというと、ビニールやセロハンを使用したものも多いですが、これらのような通気性が良くない資材を使用する場合には、全体をすべて覆ってしまわないようにすることが大切です。というのもブーケや花束に加工された切り花であっても、生きている植物であるため呼吸をしているからです。また季節や輸送中の環境によっては通気性の良くない資材で包んでいると、蒸れて花が傷むことにもなりかねません。花用の段ボール箱には通気のための穴が開いているのが一般的ですが、それも通気性を確保するためのものです。プリザーブドフラワーやアートフラワーの花束やブーケであればむしろ塞いでしまった方が良いですが、生花の場合には梱包用のテープなどで塞いでしまわないように注意した方がよいでしょう。
生花の花束やブーケを宅配便で発送する場合、届け先にもよりますが1日から2日程度は時間がかかることが多いです。そのため水が切れてしまわないようにしっかりと保水をする必要があります。良い状態で届けられるようにと、ステムに水を含ませた包装をするだけでなく、さらに霧吹きで水を与えたくなってしまうこともあるかも知れません。しかしこれは花を傷める原因となるので避けるべきです。霧吹きで花びらに水をかけてしまうと部分的に茶色に変色してしまうことがあり、見た目が悪くなってしまいます。そのため避けた方がよいでしょう。
まとめ
繊細な花びらが輸送中の衝撃で傷んでしまう必要があるので、花束・ブーケを宅配便で送る際には梱包方法には気を付けることをおすすめします。できるだけ花束やブーケが輸送中に動いてしまわないように、しっかり固定するようにしておくことが大切です。また全体を覆ってしまうような、ビニールやセロファンなどは避けるようにした方が無難です。そして花びらに霧吹きはしないことをおすすめします。