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オリジナル包装パッケージの材料の選び方
パッケージ

オリジナル包装パッケージの材料の選び方

消費者に商品の魅力をしっかりと伝えるためには、規格化されたパッケージではなく、商品のオリジナル包装パッケージを製作してみることも有効です。
ここでは、オリジナル包装パッケージを製作する際のパッケージ材料の選び方について解説しています。

主に使われるオリジナル包装パッケージの材料

オリジナル包装パッケージに使われる材料は、大きく5種類に分かれます。それぞれの素材の特徴を見ていきましょう。

プラスチック

商品の種類にかかわらず、広く包装パッケージに用いられている材料がプラスチックです。
文房具、化粧品、食品、飲料など、様々な商品にプラスチックが利用されています。
プラスチックには非常に多くの種類がありますが、基本的にはPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)の4種類のいずれかが利用されています。

材料が紙製の包装パッケージもよく目にします。牛乳パックなどは、その良い例でしょう。
プラスチックと紙を併用した包装パッケージも一般的に見かけます(シェルパックなど)。
印刷のしやすさや処分(リサイクル)のしやすさなどが利点ですが、一方で耐水性の低さは紙パッケージの弱点。
耐水性を高めるためには、紙の表面にプラスチックをラミネートする必要があります。

金属

缶詰や清涼飲料水、燃料などの包装パッケージ素材として、スチールやアルミなどの金属も広く用いられています。
耐衝撃性、遮光性、保存性などに優れている点が金属の良さですが、一方で紙素材と同様、商品の中身が見えないことはデメリット。
商品の魅力を視覚的に訴えたい場合には、透明なプラスチックやガラスのほうが適しているでしょう。

ガラス

お酒や調味料など、水分を多く含む食品の包装としてガラスが用いられることもあります。
商品の視認性が高いこと、一定の強度があること、外観的な高級感などがガラスのメリットですが、一方で重量があることや衝撃で破損する恐れがあるというデメリットでもあります。
デメリットが目立つことから、近年では、ガラスではなくプラスチックや紙などが代用されている例を多く見かけます。

軟素材

菓子包装や医薬品の包装、レジ袋などに使用されている柔らかいプラスチック製の材料を総称して軟素材と言います。
衝撃で商品が破損してしまいやすい材料ですが、衝撃にさえ注意すれば、密封性・遮光性・防湿性などの点で大変優れた材料であることも確かです。
比較的軽い商品の包装に適した材料と言えます。

商品に魅力をダイレクトに伝えるならプラスチック素材に注目

商品の種類やターゲット層などによって包装の材料を検討すべきですが、多くの商品に活用できる理想的な素材がプラスチックです。
透明であることに加え、商品の形にあわせて成型できる包装もあることから、ターゲット層にかかわらず多くの消費者に商品の魅力を伝えられます。
プラスチックを主要な材料とした包装パッケージの主な種類を4つほど見てみましょう。

シェルパック

シェルとは「貝」のことです。商品の形に成型された透明プラスチック製のケースへ商品と台紙を入れ、二枚貝を閉じるような要領でプラスチックを閉じる包装パッケージをシェルパックと言います。
文房具や雑貨、工具部品などの包装パッケージによく見られるタイプです。
商品の外観が見えること、商品の形を手で確かめられることなどがシェルパックの特徴です。

シェルパックに関する情報はこちら

スライドパック

透明プラスチック製のケースの内側に商品を置き、その上から台紙をスライドさせるようにして閉じる包装パッケージです。
文房具などの包装によく見られます。

スライドパックに関する情報はこちら

スキンパック

台紙の上に商品を置き、その上から加熱した透明プラスチックフィルムを押し付けるようにしてパッケージするタイプです。
フィルムは商品の形状どおりに密着して固まるため、手で触れた際、商品の形をそのまま体感できます。

スキンパックに関する情報はこちら

ブリスターパック

透明プラスチックの凹部分に商品を置き、プラスチックと台紙を熱圧着して閉じるタイプの包装パッケージです。
歯ブラシの包装でよく目にします。

ブリスターパックに関する情報はこちら

まとめ

オリジナル包装パッケージに使用される主な材料、パッケージの材料を選ぶ時のポイント、プラスチック製のパッケージの主な例などについてご紹介しました。

包装パッケージの主な目的は「商品の保護」と「商品のアピール」です。
このうち「商品の保護」で問題のある材料を選んでしまう企業は、ほとんどないでしょう。
そうである以上、オリジナル包装パッケージの材料を選ぶ時には「商品のアピール」に注目することが大切です。
視覚的・感触的に商品のアピール性が強い材料は、透明なプラスチックです。
もちろん、すべての商品に透明なプラスチックが適しているわけではありません。
しかし、透明なプラスチックでも特に問題がない商品であれば、まずは第一に検討してみたい材料となるでしょう。

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