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魅力的なオリジナルパッケージの作り方
パッケージ

魅力的なオリジナルパッケージの作り方

自社商品のオリジナルパッケージの作り方をご紹介しています。
競合他社の類似商品と差別化を図るためには、規格化されたパッケージよりもオリジナルパッケージのほうが効果的です。
コスト、デザイン、法律などの様々な要素を考慮しながら、魅力的なオリジナルパッケージを作りましょう。

オリジナルパッケージとは

オリジナルパッケージとは、素材やデザイン、形、大きさなどをオーダーメイドで作ってもらうパッケージを言います。作るのは自分ではなく、パッケージの製作会社です。
もちろん、文字通り「ゼロから自作したパッケージ」もオリジナルパッケージの一種です。
しかし、企業が大量の商品を流通させるためには、業者にオーダーメイドで作ってもらうほうが一般的です。
オリジナルパッケージの比較対象となるものに既製品パッケージがあります。
既製品パッケージの場合、無地または規格化されたものとなるため、パッケージを通じて消費者へ商品のオリジナリティを伝えることは難しいかもしれません。
コストを抑えられるという点では、オリジナルパッケージよりも適しているでしょう。
一方でオリジナルパッケージの場合は、既製品パッケージよりもコストはかかるものの、パッケージを通じて自社製品の魅力を強く訴えることが可能となります。
結果として競合他社商品との差別化にもつながるなど、効果的な販促につながる可能性があります。

オリジナルパッケージを作る時に重視すべきポイント

直観的なセンスだけで作ったオリジナルパッケージがブレイクすることもあるかもしれません。
しかし、一定のターゲットへ向けて商品を着実に浸透させていきたい場合には、着実な段取りに基づいてオリジナルパッケージを作成していくことが基本的な姿勢です。
オリジナルパッケージを作る時に重視したいポイントを確認してみましょう。

商品のコンセプトとターゲットを明確化する

適切なオリジナルパッケージを作るためには、はじめに商品のコンセプトやターゲットを明確にする必要があります。
もちろん商品開発の時点でコンセプトもターゲットも明確化されているはずですが、商品だけではなくパッケージにも同じコンセプト・ターゲットを反映させるよう意識しましょう。
具体的には「何のために、誰が、どのようなシーンで使う商品なのか?」「主なターゲットの年齢・性別・ライフスタイルは?」を明らかにします。
パッケージのデザインは、商品のコンセプトとターゲットによって大きく変わります。

デザインやキャッチコピーを考える

商品のターゲットにあわせ、適切なデザインやキャッチコピーを考えます。
例えば若い女性がターゲットなら、華やかでかわいらしいデザインや心に残るおしゃれなキャッチコピーがよいかもしれません。
あるいは年配の方々がターゲットなら、落ち着いた雰囲気のデザインや分かりやすいキャッチコピーがよいでしょう。
競合他社の類似製品とは一線を画すデザインとキャッチコピーが理想ですが、くれぐれも誇大広告にならないよう注意してください。

商品に適した包装資材を選ぶ

販促効果につながる包装資材を選びます。
例えば商品の外観を裏と表の両面からアピールしたい場合には、透明なプラスチックを折りたたむようにして商品を収納するシェルパックがおすすめです。
また、商品の外観をアピールしながら、手で触って形や質感も確かめられるようにしたいのでしたら、台紙と加熱フィルムを利用したスキンパックが良いかもしれません。
店頭で並んでいる商品を見れば分かる通り、昨今では商品自体の外観がそのまま見える透明プラスチック製のパッケージが多く流通しています。

商品の設置場所をイメージする

店頭での商品の設置場所を想定してパッケージデザインを考えましょう。
店頭では、基本的に同じジャンル・同じ用途の他社製品が同じ棚へ並べられます。単に華やかなデザインのパッケージにするだけでは、他社商品の中に埋もれてしまう可能性があるので注意しましょう。
店頭に並ぶ多くの他社商品のパッケージが華やかなデザインなら、逆に地味でシンプルなデザインのパッケージのほうがオリジナリティを発揮するかもしれません。

法律を守る

パッケージデザインが法律に抵触しないよう注意しましょう。
例えば、すでに使用されている商品と酷似したデザインを使用した場合、著作権法や商標法に抵触する恐れがあります。
また、消費者に誤認を与える可能性がある表記をすれば、景品表示法に抵触するかもしれません。
パッケージの製作で注意したい法律は、他にも食品表示法や薬機法、容器包装リサイクル法など複数あります。
デザインで法令違反を犯した場合、損害賠償や罰金の対象になり得るだけではなく、企業の社会的信用の失墜にもつながりかねません。
パッケージに関連する法律を熟知していない場合には、専門家や専門業者と慎重に話し合いながらデザインや表記を考えていく必要があります。

オリジナルパッケージを作る流れ

オリジナルパッケージを業者に依頼して作る流れを簡単に見ておきましょう。

1. サイズや形などの打ち合わせ

パッケージ業者とともに、商品にあわせたパッケージのサイズや形などを打ち合わせします。

2. 包装資材の選定

シェルパック、スキンパック、スライドパック、ブリスターパックなどの包装資材の中から、商品に適したタイプを選びます。こちらもパッケージ業者によく相談したほうが良いでしょう。

3. デザインなどのデータ作成

自社でパッケージをデザインする場合には、デザインデータを作成して業者へ入稿します。デザインに自信がない場合には、パッケージ業者や専門のデザイン会社などへ相談しましょう。

4. サンプル作成

入稿されたデザインをもとに、パッケージ業者がサンプルを作成します。サンプルを確認し、問題がなければパッケージ業者へ注文量に応じた製作を依頼します。

5. 製作

パッケージ業者の工場でパッケージが製作されます。

6. 納品

完成したパッケージが納品されます。パッケージの種類により、商品を収納した状態で納品されることもあれば、パッケージのみ納品されて自社で商品を収納することもあります。

まとめ

オリジナルパッケージを作る時のポイントや流れなどについてご紹介しました。
オリジナルパッケージは、自社商品の魅力を大きく引き出せる有効な販促ツールにもなります。
ただし、実際に自社でデザインなどを考えていく場合、どのようなパッケージが販促効果をもたらすか分からない、という事態にも直面するかもしれません。
あるいは、せっかく作ったオリジナルパッケージが各種法律に抵触してしまうリスクもあります。
合法的なデザインで商品をより魅力的に見せるオリジナルパッケージを作りたい企業様には、専門業者とよく相談することをおすすめします。

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