豆知識・お役立ち情報
プラスチック包装のメリット・デメリットとは?
ここでは、プラスチック包装のメリットとデメリットを中心に解説しています。
今や世の中に欠かせない存在となったプラスチック包装ですが、多くのメリットがある反面、デメリットがあることも事実です。
とりわけ環境問題を中心としたデメリットを少しでも抑えるため、当社を含めたプラスチック関連業界では責任のある事業活動が望まれています。
プラスチック包装の主なメリット
プラスチック包装の主なメリットを見てみましょう。
耐久性が高い
プラスチックは非常に耐久性の高い素材で、耐用年数の設定がありません。
いずれは粉々になってしまいますが、完全に分解されるまでに400~1000年以上かかるとも言われています。
加工しやすく大量生産が可能
複雑な形のプラスチック包装でも加工しやすく、効率的に大量生産ができます。包装のコスト削減にも貢献するでしょう。
軽い
金属やガラスなどの他の包装材に比べ、圧倒的に軽いこともメリットです。輸送や保管、陳列の効率化にもつながるでしょう。
腐食・サビなどに強い
大半のプラスチックは、酸やアルカリ、油などに強い性質を持ちます。そのため、サビや腐食が生じる恐れはほとんどありません。
防水性が高い
紙製の包装とは異なり、ほとんど水分を通さないこともプラスチック包装のメリットです。
プラスチック包装の一種「PETボトル」は、清涼飲料水の包装資材として定着しています。
販促効果がある
透明性を維持した状態でプラスチック包装を成型すれば、商品の外観を見せたまま陳列できます。
商品の大きさや形、デザイン性などのアピールができるため、販促効果につながる可能性があるでしょう。
プラスチック包装の主なデメリット
プラスチック包装の主なデメリットを見てみましょう。
熱に弱い
一部の熱に強いプラスチック包装を除き、熱で変形しやすい点がプラスチック包装のデメリットです。
ホコリが付きやすい
プラスチック包装の表面には静電気が発生しやすいため、使用環境によってはホコリが付着しやすくなります。
傷が付きやすい
金属やガラスなどの包装材に比べ、プラスチックは表面が軟らかいことから傷が付きやすい傾向もあります。
海洋汚染
適切に処理されなかったプラスチック包装の多くは、やがて海へと流れていきます。
結果、海洋生物の生態に影響を与えたり、水産業や観光業に影響を与えたりすることがあります。
土壌汚染
地中に埋める方法で処理されたプラスチック包装は、やがて土の中に含まれる化学物質などと反応して有害物質を発生させ、深刻な土壌汚染を引き起こす恐れがあります。
地球温暖化
プラスチックは、生産・処分・劣化のすべての過程において、温室効果ガスを発生させることが分かっています。
温室効果ガスとは、二酸化炭素・メタン・亜酸化窒素など地球温暖化の要因とされている気体のことです。様々な要因のひとつとして、プラスチックも指摘されています。
当社で取り扱っている主なプラスチック包装と環境活動への取り組み
当社(ジャパン・プラス株式会社)では、様々なタイプのプラスチック包装を取り扱っています。具体的には次のような商品です。
– 部品トレイ
– シェルパック
– スキンパック
– 真空パック
– バルーンパック
– クリアケース
– スライドパック
– ブリスターパック
– 透明カバー
他にも、プラスチックを活用した多彩な商品を取り扱っています。
これらのプラスチック製の商品には多くのメリットがある一方で、上述の通り、環境問題を中心としたデメリットを生み出す可能性があることを当社は忘れていません。
プラスチック製品を取り扱う専門企業の責任として、当社ではSDGs(持続可能な開発目標)に基づく次のような取り組みを行っています。
環境活動への取り組み
品質環境マニュアルで開示している品質環境方針に沿って、当社全体で環境汚染防止・資源環境保護に取り組んでいます。
また、ISO14001に基づいた環境目標を設定し、生産工程で生じる資源ごみのほとんどをリサイクルへ回しています。
バイオPETシートの使用
プラスチック製品の原材料の一部に植物由来の原料を使用しています。
石油由来の従来品と比べ植物由来の原料は二酸化炭素の排出量が少なく、地球環境保護に貢献すると言われています。
KAMIPENの取り組み
再生紙を原料としたKAMIPEN(紙ペン)を製造・販売しています。一般的なプラスチック製のペンに比べ、当社測定で約93%のプラスチック削減が可能となります。
※参照:ジャパン・プラス株式会社公式HP(https://www.j-p.co.jp/company/sdgs_attempt/)
まとめ
プラスチック包装の主なメリット・デメリットについて解説しました。また、プラスチック製品がもたらす可能性のある環境問題に対し、当社が力を入れている取り組みもご紹介しました。
プラスチック製品の業界も消費者も協力し、環境問題を中心としたデメリットを克服するよう取り組むことが重要と当社では考えています。